私たちについて

オフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラの起源は1221年に遡ります。ドミニコ会修道士の修道院として設立され、今日では世界最古の薬局と言われ、すべてが始まったまさにその場所で事業を展開しています。その薬剤師の伝統は8世紀にわたり、絶えず更新される物語と錬金術の中で、フィレンツェの歴史、人物、社会組織と深く絡み合っています。今日のサンタ・マリア・ノヴェッラは、香水、キャンドル、そして「伝統的な調合品」で世界的に有名です。

それからしばらく経った1533年、サンタ・マリア・ノヴェッラは、ヨーロッパの香水の歴史において重要な役割を果たすことになります。1533年、若きカテリーナ・ディ・メディチが、ヴァロワ家のアンリ二世と結婚する際に、サンタ・マリア・ノヴェッラのドミニコ会修道士に育てられたレナート・ビアンコをフランス宮廷に同行する専属調香師として選出します。伝説によると、まさにその時にアクア デッラ レジーナ(王妃の水)が誕生しました。フィレンツェのエレガンスと気品を彷彿とさせる香りです。今日のアクア デッラ レジーナは、その贈り物へのオマージュで、シトラスフルーツの発見、魅惑的なエッセンスが遠い昔から私たちを魅了し続けています。

1542年、正式に薬局の門戸が広く一般に開かれました。1612年にトスカーナ大公から「オフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ」の名称で正式に認められ、王室御用達製造所という名誉ある称号も与えられました。オフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカは後に、医学と錬金術の偉大な学者であるアンジョロ・マルキッシ、薬効成分と心地よさを組み合わせた芳香学者であるコジモ・ブチェッリのような著名なドメニコ会の人物によって運営されました。19世紀、サンタ・マリア・ノヴェッラの薬局スペースは、チェーザレ・アウグスト・ステファニーが管理する市有地になりました。

当時、サンタ・マリア・ノヴェッラの名声は世界の隅々にまで届いており、その製品は国際的に称賛を得、王室、芸術家、著名人からも高く評価されていました。飛躍的な成長と革新の時代で、伝統的な調合品に加え、バーム、軟膏、石鹸、香水といった化粧品やパーソナルケア用品が時に人気でした。20世紀に入り、サンタ・マリア・ノヴェッラは再出発し、スカラ通り16番地にあるフィレンツェの伝統的な店舗は重要な博物館、著名な観光・文化スポットとして生まれ変わりました。2020年9月、オフィチーナ・プロフーモ・ファルマチェウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラは、重要なMade in Italy ブランドを向上させる投資持株会社イタルモビリアーレに経営権が移り、更なる成長を続けています。